ただ、余裕がなくても更新するのがこのコーナー…気づけば今月もう4回めの「木」曜日ですし。もっとも、さっきお風呂の中でまだ更新してないことに気づきましたが。
…というわけで、今月も「木」曜日に更新します5周年企画の「日本木扁紀行」。ですが。
本年1月より長きにわたりお楽しみいただきました当ブログの「5周年企画」こと「日本木扁紀行」ですが、残念ながら10回めの今回が「最終回」となってしまいました。
ただ、最終回の今回は…タイトル通りの大盤振る舞いです。
前回は北海道にある廃駅となってしまった「木扁の駅」をご紹介いたしましたが、今回紹介いたします「木扁の駅」は…?
最終回:山梨交通「榎駅」
北陸鉄道「林駅」
下津井電鉄「林駅」
ご覧の通りの大盤振る舞い…一気に3駅もご紹介。
…もっとも、上の写真を見て「バス停にしか見えない」という意見も聞こえてきそうですね。間違いありません…写真に写ってるのは確かにバス停ですが。
前回の「楓駅」は廃駅になった後も路線は残っていたり、そもそも廃止になったのも5年半前と比較的最近で、「駅」の写真があったわけですが、今回の3駅は廃止からもう何十年も経つ路線にあった駅…そもそも路線自体がないので「駅」として写真を撮るのは困難。ただ、代替のバスにも同名のバス停があり…それこそ「木扁の駅」の名残と言えそう。だからご紹介。
(左:山梨交通のバス、右:バス停近くの「榎農協北」交差点)
まずは山梨交通の「榎駅」から…今は山梨県甲斐市篠原にバス停があるが、当時の地名で中巨摩郡竜王町田中にあった山梨交通電車線の駅。今走っているバスも山梨交通で、同じように甲府駅から出ている。ここ「榎」は公民館や郵便局などにあり、地名として根づいているが、甲斐市の「市の木」は特になく、旧・竜王町の「町の木」もカシだったようだ。
(榎駅付近の地図。中心はバス停の位置。)
「榎」バス停の近くには主要道路が2本走っているが、バスの走っている北西側の道は元からの道路。一方、南東側の道路が「廃軌道」と呼ばれている山梨交通電車線の廃線跡。路線廃止は1962年とのことでもう半世紀近く前になるが、地図で見ると2本の道路の線形から廃線跡であることも納得できる。ただ、現地では住宅地図を見るまでわからなかったが。
(左:GSを挟んで隣の「榎農協南」交差点、右:さらに奥を見る…ここが廃線跡)
この2本の道路はわずか40mほどしか離れていないが、当時の榎駅と今の榎バス停はわずかにずれている…直線距離にして150m。Wikipediaには駅の位置について詳しく書かれていたのだが、訪問時にはWikipediaを読んでいなかったために、駅位置がわからぬまま写真を撮っていた…右側の写真の中央付近の白い車が走ってる辺りが駅跡のようだ。
(左:小松バスのバス、右:林バス停の時刻表)
続いては、北陸鉄道の「林駅」…石川県小松市林町にあった北陸鉄道粟津線の駅。今走っているバスは北鉄の子会社の小松バスだが、バス停も同じ林町にある。粟津線は粟津駅に隣接する新粟津駅と粟津温泉を結ぶ路線だったが、バスは小松駅と粟津温泉を結んでいる…ただ、「林」を経由するのは、上の時刻表でもわかるように1日1往復でしかも休日運休の「楓」仕様。
(林駅付近の地図。旗の位置がバス停の位置。)
粟津温泉行きの他のバスは地図の右上の黄色の道路を経由しており、この林経由の1便は誤乗の原因にも…僕が乗ったときも誤乗常連の老婆に運転手がキレていた。もっとも、その老婆は小松駅すぐで降りて、それ以降はずっと僕一人だけだが。ちなみに、地図の左下は「こまつドーム」という施設だが、アクセス路線にはなりえないこのバス。ドームのHPにも書いてない。
(左:林バス停付近の道路、右:その反対側…廃線跡だろうか)
この便数の特殊性と、旧駅に相当する停留所を経由することから、このバス道が廃線跡と言えそうだが、いくぶん確証が得られない…林駅の駅位置も。なにせ、粟津線も1962年の廃止なので痕跡もないし、目の前に「こまつドーム」という新しい施設があるのでよくわからなかった。…ちなみに、小松市の「市の木」はマツのようだ。ドームの脇には林があったけど。
(左:下電バスのバス、右:一番上の写真を反対から見たところ)
最後は同じ「林駅」でも下津井電鉄…岡山県倉敷市林にあった下津井電鉄の駅。今は同じ下津井電鉄のバス停だが同じ林にある。下津井電鉄の鉄道路線は、もともと茶屋町駅と下津井駅を結んでいたが、茶屋町〜児島間が1972年に廃止されている…「林駅」もこの区間にある。今のバスはJR児島駅と倉敷駅を結んでおり、林バス停はそのほぼ中間に当たる。
(林駅付近の地図。中心がバス停の位置。)
この下津井電鉄の「林駅」と下電バスの「林バス停」の位置関係も、「榎駅」同様少しずれている…およそ100m。榎駅付近では2本とも主要道路だったが、下津井電鉄の廃線跡はサイクリングロードとなっている。おかげで「廃線跡」であることがすぐにわかった。で、南北に少し歩いてみる。
(左:これが廃線跡のサイクリングロード、右:林駅跡付近)
事前に見たWikipediaによると交換駅だったとのことで、道が広がってそうなところを探す…そうしているうちに、駅跡と思われる空き地を発見。もっとも、「榎駅」みたいに確証の高いものではありませんが。ただ、駅舎の敷地や「駅前広場」、そして直角に交わる駅前へのアプローチ道路と要素は揃っているし、たぶん間違いはなさそう。
(左:逆サイドから見た駅跡、右:林駅前の様子)
上の写真の空き地に駅舎と駅前広場があったのだろう。
この下津井電鉄の「林駅」が、今回の3駅の中では、いちばん「駅跡」がわかりやすかった…シンプルに遺構が残っていたから。ただ、廃止になった40年ほど前にはどのような景色が流れていたのだろう。アスファルトのサイクリングロードに往時の雰囲気を探りつつ歩いていた。
…最終回の「日本木扁紀行」、いかがだったでしょうか。
「3駅一気にやらずに12月まで一つずつやればいいのに…」というご指摘が聞こえてきそうですが、一駅ずつやるには…しょぼすぎる!というわけで、同じような境遇の駅をまとめてみました…さすがに3つもあると大増量ですね。
さて、今回が最終回ながら、一方で以前「年内まで続ける」とか言ってたような気が…ご安心ください、来月以降も何か考えていますので乞うご期待!
…次回の5周年企画「日本木扁紀行」、次回はどうなる??

