…というわけで、今月も「木」曜日に更新します「日本木扁紀行」。
前回より急遽「5周年記念企画」という大役を担うことになったこの「日本木扁紀行」は今年1年間の限定企画ながら、早くも今回で6回め…ということで、もう折り返しといったところ。ここまできたからには、もう引き返せません(甥)。このあとどんな展開が待っていようと…。
さて、「日本木扁紀行」と銘打っておきながら、最近3か月は愛知が1回、三重が2回と、東海地方の重みが不必要に高いですが…「木扁の駅」があるから仕方がない。
そんな感じで、前回は三重県鈴鹿市内の「木扁の駅」を紹介しましたが、今回ご紹介いたします「木扁の駅」は…?
第6回:近畿日本鉄道「楠駅」
三重県四日市市楠町南川にある近畿日本鉄道名古屋線の駅。今は四日市市だが、2005年の合併以前は「楠町」という一つの自治体だった。旧・楠町役場は隣の北楠駅からの方が近いようだが、「楠」という地名の広がりを物語る。ちなみに、旧・楠町の町の木はもちろんクスノキだったが、現所在地の四日市市も、市の木は合併前からクスノキだった。
(左:楠駅駅舎、右:楠駅改札口)
前回の「柳駅」から直線距離にして5kmにも満たない距離にあるこの駅。4月に紹介した同じ四日市市内の「桜駅」からも直線距離で約13km…同じ近鉄の、同じ三重県の、しかも半径10km以内に3つもの「木扁の駅」があるとは…。
ちなみに、「桜」「柳」の両駅は支線級の路線だったが、こちらは本線級の名古屋線の駅。
(左:駅前の様子、右:ホームの様子)
本線級の名古屋線の駅ではあるものの、普通しかとまらない駅ということもあり、無人駅ではないものの、比較的ひっそりとした駅。ただ、駅の近隣に宝酒造などの工場もあることから、朝夕の通勤時にはかなり利用があるのだろう…訪問したのは日曜の午後だったのでそんな雰囲気はなかったが。
(左:特急列車通過の様子、右:駅の近くの踏切から)
ホームは2面2線だが、中央に通過線が2本あるので2面4線の楠駅。普通しかとまらないため、特急や急行は線形のよい通過線を比較的高速で走り抜いていく。一方、普通は当然ホームに進入して停車するわけだが、編成の短い名古屋線の普通には余りあるほどのホームの長さとなっている。もっとも、ホームの上屋はあまり長くない。
(左:上屋のないホームの名古屋方、右:駅前にあったみどころマップ)
改札は下り線(津・伊勢・大阪方面)ホームの先にくっついている1カ所のみ。上り線(名古屋方面)からは地下道をくぐって改札に向かう。有人駅で駅員もちゃんといるのだが、自動改札機はなく、PiTaPa用の簡易改札だけが置いてあった。
駅前は小さな広場みたいになっているものの、駅前の道はあまり太くなく、家が迫ってきている。そんな駅前すぐの家の近くに旧・楠町のみどころマップが設置されていたので、駅の近くにクスノキが植わってないか探してみたのだが、残念ながら見つからなかった。
同じ近鉄の「桜」「柳」だけでなく、今までの「桂」「椿」と、ふしぎと読みが3文字の「木扁の漢字」が続いていたのだが、今回ようやく読みが2文字の漢字。「木扁の漢字」自体は2文字の方が多い気がするけど、駅は3文字の方が多い…語感の問題かも。そんなことも気にさせる「楠駅」だった。
…さて、次回の5周年企画「日本木扁紀行」は…いよいよ東へ。乞うご期待!

